2019-04-03 「塔」2月号より 短歌 自分の作品です。 窓に向き横一列にパンジー植うパジャマの上にカーディガン羽織り チューリップ植うパンジーの向う側おそらく花の見られぬはずの この花の咲く頃吾は元気かと問うて詮なきことを思ひぬ 真夜中にもの食ふひとと一メートル離れ眠れぬ夜を過ごしぬ 戻り来てそれぞれの夜過ごしけり明後日は病院と思ふ シーグレン症候群といふ病薬もなくて名のみ知らるる 病ゆゑ病むをかなしむ一向に出口の見えぬ秋は短し