mother lakeのほとりにて

短歌のこと、身のまわりのことを

「塔」12月号より ②

                        自作品を。。。。。。

 

闘病の苦しき日々も幸せと置き換へられて母逝きませり

式場の霊安室に式を待つ母の前にてよし笛吹きぬ

二曲目に月の沙漠を吹きにけり母の行く道遠く行く道

その覚悟とつくに出来てゐるはずともういいだらうさう思ひをり

こんなにも薄く小さき骨残し母消えませり母逝きませり

親と呼ぶ人はこの世にもうゐないあなたが好きであなたが嫌ひ

        *砂漠→沙漠 訂正いたしました。